なぜ頑張る人ほど立ち止まるべきなのか|私が学んだ7つの習慣「第7の習慣」刃を研ぐ

7つの習慣

はじめに:走り続けることが正解だと思っていた

以前の私は、立ち止まることに少し罪悪感がありました。

やることは次々に出てくるし、仕事も家庭も毎日待ってはくれません。 だから、

「今は頑張りどきだ」
「落ち着いたら休もう」

そう思いながら、気づけばずっと走り続けていました。

でも、そんなときほど不思議とうまくいかないのです。

集中力が続かない
些細なことでイライラする
本を読んでも頭に入らない
家族との会話もどこか上の空になってしまう

「ちゃんとやらなきゃ」と思っているのに、 どこか噛み合わない感覚がありました。

そんなときに思い出したのが、

『7つの習慣』の第7の習慣「刃を研ぐ」

という考え方でした。

これは、それまでの第1〜第6の習慣を支える、

土台となる習慣

です。

どれだけ良い考え方やスキルを知っていても、

自分自身がすり減っていたら、実践は続きません

今振り返ると、うまくいかなかった原因は、 「努力不足」ではなく、 「整っていなかったこと」だったのかもしれません。

今回は、そんな第7の習慣「刃を研ぐ」について、 私なりに学んだことを書いていきます。

その前に、

「7つの習慣」の全体像を簡単に見てみましょう

7つの習慣の全体像

『7つの習慣』で紹介されている習慣

  • 第1の習慣:主体的である
  • 第2の習慣:終わりを思い描くことから始める
  • 第3の習慣:最優先事項を優先する
  • 第4の習慣:Win-Winを考える
  • 第5の習慣:理解してから理解される
  • 第6の習慣:相乗効果を発揮する
  • 第7の習慣:刃を研ぐ

『7つの習慣』は、人生や仕事において本当に大切なことを、 習慣として身につけていく考え方です。

これまでの6つの習慣は、大きく分けると次の流れで進んでいきます。

まず、自分の人生に責任を持つこと。
次に、人生のゴールを考えること。
そして、大事なことを優先して行動すること。
さらに、人間関係の中でWin-Winを考え、相手を理解し、協力して大きな成果を生み出していくこと。

ここまで来ると、

もう十分完成したように見えます

でも、コヴィー博士は最後にこう言います。

その習慣を続けるために、自分自身を磨き続けなければならない

それが、

第7の習慣「刃を研ぐ」

なのです。

なお、『7つの習慣』についてより深く理解したい方は、原著にもぜひ触れてみてください。

完訳 7つの習慣

人格主義の回復|スティーブン・R・コヴィー

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第7の習慣「刃を研ぐ」とは何か

「刃を研ぐ」は、とても有名なたとえ話で説明されます。

森の中で、一生懸命に大木を切っている人がいます。

朝から晩まで必死にノコギリを動かしているのに、 なかなか木は切れません。

そこへ通りがかった人が言います。

「少し手を止めて、ノコギリの刃を研いだらどうですか?」

すると木こりはこう答えます。

「そんな時間はない。木を切るのに忙しいんだ。」

この話を読むと、

いや、先に刃を研いだほうがいい

と誰もが思うはずです。

でも実際は、

私たち自身がこの木こりになっていることが少なくありません

忙しいから運動しない。
疲れているから考えない。
余裕がないから人にやさしくできない。
学ぶ時間がないから、同じやり方で仕事を続ける。

その結果、

ますます切れ味が落ちていく

それでもまた、 「もっと頑張らなきゃ」と思ってしまう。

第7の習慣は、そんな状態に対して

いったん立ち止まって、自分自身を整えよう

と教えてくれます。

なぜ「刃を研ぐ」ことがそんなに大切なのか

私がこの習慣を読んで強く感じたのは、

自分を整えることは、贅沢ではなく「責任」だということです

疲れきっていると、第1の習慣である「主体性」は弱くなります。

余裕がなければ、第4の習慣の「Win-Winで考える」ことも難しくなります。

相手の話を最後まで聞く第5の習慣も、 心に余白がなければ実践しづらいでしょう。

つまり、

第7の習慣は最後に置かれているけれど、実は全体を支える土台でもあります

自分がすり減ったままでは、

良い考え方も実行に移せません

逆に、自分の状態が整っていると、

他の習慣も自然と発揮しやすくなります

私はここに、とても現実的な優しさを感じました。

世の中には、

「これさえやれば人生が変わる」

といった即効性のある言葉がたくさんあります。

でも『7つの習慣』はそうではありません。

一瞬で変わる魔法ではなく、毎日の積み重ねが人生を変える

という、とても地に足のついた考え方です。

厳しいけれど、

本当はすごくやさしい本

だと思います。

「刃を研ぐ」4つの側面

コヴィー博士は、「刃を研ぐ」には4つの側面があると言っています。

それがこちらです。

側面 内容 具体例
肉体 体のコンディションを整える 睡眠・運動・食事
精神 心の状態・価値観を整える 内省・自然・一人時間
知性 学び・思考力を高める 読書・学習・思考
社会・情緒 人との関係を育てる 会話・感謝・信頼関係
どれか1つだけではなく、バランスよく磨いていくことが大切です

肉体を磨く

まずは肉体です。

健康でなければ、何をするにも土台が揺らぎます。

睡眠不足の日は集中力が落ちますし、運動不足が続くと気持ちまで沈みやすくなります。

頭でわかっていても、ここはつい後回しにしがちです。

私自身も、忙しい時期ほど食事が雑になったり、運動を先送りにしたりしていました。

でも実際には、

体を整えることは「余裕がある人がやること」ではなく、成果を出し続けるための前提条件

なのだと思います。

大きなことをやる必要はありません。

少し歩く
早く寝る
水分をとる

そんな小さなことからでも十分に「刃を研ぐ」ことは始められます。

精神を磨く

次に精神です。

ここでいう精神は、気合いや根性というより、

自分の内側を整える時間

に近いと感じました。

静かな場所で一人になる
自然の中を歩く
手帳を見返す
自分が何を大切にしたいのかを考える

こうした時間がないと、人はすぐに周囲の忙しさに飲み込まれてしまいます。

私も以前は、モヤモヤしていても、それを見ないふりをして予定で埋めてしまっていました。

でも本当は、

そういうときこそ、一度立ち止まることが大切

なのだと思います。

精神を磨くとは、

自分の気持ちを整え、価値観を思い出すこと

です。

知性を磨く

3つ目は知性です。

本を読む
学ぶ
考える
新しい知識に触れる

こうした習慣は、目の前の仕事にすぐ直結しないように見えるかもしれません。

でも長い目で見ると、

判断力や視野の広さに確実につながっていきます

私は読書をしていると、自分の考えが整理されていく感覚があります。

忙しいときほど、目先の情報だけで判断しがちですが、 本を読むことで立ち止まって考え直せるのです。

今は動画や音声でも学べます。

大事なのは、

学び続ける姿勢を止めないこと

だと思います。

社会・情緒を磨く

最後は、社会・情緒です。

これは、

人との関係を育てること

を意味します。

家族との会話
友人との連絡
職場でのやりとり
感謝を伝えること
誰かの話をちゃんと聞くこと

人は一人では生きていけません。

でも忙しくなると、

いちばん最初に削ってしまうのが人との関わり

だったりします。

返信を後回しにする。
相手の話を急いでまとめてしまう。
「今度ご飯行こう」と言ったまま、気づけば何か月も経っている。

こういうこと、私にもあります。

だからこそ、

信頼関係は放っておくと少しずつ減っていく

という前提で、意識的に関わることが大切なのだと思います。

私の経験が教えてくれた「刃を研ぐこと」の大切さ

以前の私は、ひとつに偏りすぎていた

以前の私は、何か一つのことに集中すると、それ以外が見えなくなるタイプでした。

特にひどかったのが、副業に取り組んでいた時期です。

仕事が終わると、そのまま副業に没頭し、

食事や睡眠も後回しにする生活

になっていました。

当時はYouTubeもやっていたのですが、

やったことがある方ならわかると思います。

1本の動画を作るのに、とにかく時間がかかる

気づけば、毎日のほとんどの時間をそこに使っていました。

すべてが崩れていった時期

そんな生活を続けていると、

少しずつ体に異変が出てきました
・頭痛が頻繁に起きる
・体重が増える
・疲れが抜けない
・家族との時間が取れない

そして一番大きかったのは、

家族との関係が少しずつ悪くなっていったこと

でした。

さらに追い打ちをかけるように、

健康診断でも良くない結果

が出てしまいました。

そこでようやく、

「このままじゃまずい」

と気づいたのです。

「刃を研ぐ」という考え方に出会った

そこで私は、意識を変えることにしました。

まず決めたのは、

健康を最優先にすること
・毎日12分の早歩き
・脂っこい食事を控える
・生活リズムを整える

派手なことではありませんが、

小さな習慣から整えていきました

自分を見直す時間をつくった

次に始めたのが、日記を書くことです。

その日どんな時間の使い方をしたのか
何に時間を使いすぎているのか
何ができていないのか

振り返ることで、

自分の状態を客観的に見られるようになりました

また、忙しい時ほどあえて休息を取ることも意識しました。

短い時間でも瞑想を取り入れ、

頭をリセットする時間

を作るようにしました。

学び続ける習慣を取り入れた

さらに、仕事以外の時間で「学ぶこと」も意識するようにしました。

本をメルカリでまとめて購入し、

1日10分でも読む習慣

を続けました。

読書を続ける中で、

考え方が整理され、仕事の質も上がっていきました

※読書については、こちらの記事でも詳しく書いています

人とのつながりも変わった

もう一つ大きかったのが、

外に出るようになったこと

です。

ジムに通うようになり、新しい人と出会い、

会社でも家庭でもない人間関係

が生まれました。

それが、

気持ちのリフレッシュにつながりました

「刃を研ぐ」ことで変わったこと

これらを継続していく中で、

・体調が安定する
・気持ちに余裕ができる
・家族との関係が良くなる
・仕事の質も上がる

といった変化がありました。

以前の私は、

「頑張ること」だけが正解

だと思っていました。

でも今は、

整えることも、同じくらい大切

だと実感しています。

第7の習慣を実践するポイント

ここまで読んで、

「大事なのはわかるけれど、結局何から始めればいいのか」

と感じる方もいるかもしれません。

私が大事だと思うのは、

いきなり完璧を目指さないこと

です。

第7の習慣は、派手な習慣ではありません。

むしろ、

地味で、小さくて、すぐには成果が見えにくい習慣

です。

だからこそ、

続けられる形にすることが何より大切

なのだと思います。

小さく始める

たとえば、

毎日10分歩く
1日1ページ本を読む
寝る前に3分だけ振り返る
週に1人、誰かに連絡する

このくらい小さくていいと思います。

大事なのは、

立派な目標ではなく、続く仕組みを作ること

です。

4つの側面を偏らせない

人には、得意な側面と苦手な側面があります。

読書は得意だけど運動は苦手
人付き合いは多いけれど、一人で考える時間はない
体は大事にしているけれど、学びが止まっている

私自身も、かなり偏りがあります。

だからこそ、

4つを並べて見てみるだけでも意味があります

「最近、自分はどこがすり減っているだろう?」

そう問いかけること自体が、

すでに刃を研ぎ始めているサイン

だと思います。

第3の習慣とセットで考える

「刃を研ぐ」は、時間ができたらやるものではありません。

時間ができるのを待っていたら、

たぶんずっとできません

ここで必要になるのが、

第3の習慣「最優先事項を優先する」

です。

刃を研ぐ活動は、多くが緊急ではありません。

でも、

とても重要です

だからこそ、

「空いたらやる」ではなく「先に時間を確保する」

ことが大切なのだと思います。

運動も、読書も、振り返りも、人との時間も、 すべて同じです。

今日からできる「刃を研ぐ」まとめ

最後に、「じゃあ何をすればいいのか?」をシンプルにまとめます。

ポイント 考え方 具体例
小さく始める 完璧を目指さず、続けられる形にする 10分歩く/1ページ読む/3分振り返る
バランスを意識する 4つの側面(肉体・精神・知性・社会)を偏らせない 最近どこが不足しているかを振り返る
時間を先に確保する 「空いたらやる」ではなく「先に予定に入れる」 朝に運動/夜に読書/週1で人と会う
自分を整える意識 成果のためではなく、土台として整える 睡眠・休息・一人時間を確保する
大きなことをする必要はありません。小さく続けることが、結果的に一番大きな変化につながります。

まとめ

第7の習慣「刃を研ぐ」が教えてくれること

第7の習慣「刃を研ぐ」は、

単なる休息の話ではありません

自分を整え、磨き、

長く力を発揮し続けるための習慣

です。

頑張ることは大切です。

でも、

頑張り続けるためには、立ち止まることも同じくらい大切です

忙しいときほど、

刃を研ぐ時間はもったいなく見えるかもしれません

でも本当は、

その時間こそが、これから先の自分を支えてくれます

私自身、まだまだできていないことばかりです。

それでも、

「走り続けること」だけが正解ではない

と知れたことは、大きな学びでした。

今日からできることは、小さくていい。

少し早く寝る
数ページ本を読む
静かな時間をつくる
大切な人の話を、最後までちゃんと聞く

そんな小さな習慣が、

自分の刃を少しずつ研いでくれる

のだと思います。

7つの習慣シリーズ一覧

ここまで読んでいただきありがとうございます。

『7つの習慣』は1つだけでなく、
すべてがつながっていることで本来の価値を発揮します。

他の習慣についても、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ仕事ができる人は主体的なのか|私の失敗から学んだ7つの習慣「第1の習慣」

なぜ人生はゴールから考えるとうまくいくのか|私が学んだ7つの習慣「第2の習慣」

仕事ができる人はなぜ時間の使い方が違うのか|7つの習慣「第3の習慣」

人間関係が劇的に変わる|私が学んだ7つの習慣「第4の習慣」Win-Winを考える

話が伝わらない理由はこれだった|私が学んだ7つの習慣「第5の習慣」理解してから理解される

人間関係がうまくいっても、なぜ成果につながらないのか|私が学んだ7つの習慣「第6の習慣」相乗効果を発揮する

なぜ頑張る人ほど立ち止まるべきなのか|私が学んだ7つの習慣「第7の習慣」刃を研ぐ